■クリニックの経営理念をしっかり文書化。金融機関からお金を借りる時にも必要。その内容とは・・・。 ■
融資を受けるためには、しっかりした資金計画・事業計画を持っていないと金融機関は納得してくれません。
また、収入の予測も立てる必要があります。
診療圏調査をした時にその診療科目の患者数を受療率を使って算出しましたが、その1日の予想患者数と1人あたりの平均診療単価をかけ、月間稼働日数をかけあわせて、月の概算収入を出します。
また、それをもとに年間の概算収入も出します。そのような数字をベースに収入面・支出面・患者の伸び率を考慮して5ヶ年分の事業計画を立てておきましょう。
必要となる主な資金としまして、
・ | 不動産取得資金、又は賃貸借契約時に必要となる保証金等の資金 不動産購入時は、土地や建物の代金のほかに不動産取得税や印紙代、不動産業者への手数料などがかかってきます。 賃貸の場合は賃料のほかに保証金(または敷金)、礼金、不動産業者への手数料などがかかってきます。 また、償却の有り無し、契約期間、更新料などもかならずチェックしておく必要があります。 (中には造作譲渡などもあるので注意が必要) |
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・ | 建物の建築、又は内装工事にかかる資金 病医院を手がけている業者が望ましいと思います。 また、使用する材料ややり方によって坪単価が随分違ってくるし、だされた見積りの範囲がどこまでなのかをしっかり確認しておく必要があります。 |
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・ | 医療機器・備品にかかる資金 医療機器やレセコン、最近は電子カルテなど高額な機器類を検討しなければなりません。 また、買取なのかリースなのかも検討する必要があります。 |
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・ | 広告宣伝にかかる資金 ご自分の医院につける看板制作費をはじめ、チラシやポスティング、駅看板や電柱広告などさまざまな媒体がありますが、効率のいいもの悪いものを判断した選ぶ必要があります。 |
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・ | 運転資金
賃料やスタッフの給与、借り入れの返済など月々の固定支出の3〜4ヶ月分は確保しておく必要があります。 保険の入金が2ヶ月後ということもお忘れなく。 |
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・ | その他 医師会の入会金やスタッフ募集の費用、印刷物関係などの費用も考えておく必要があります。 また、最近は少ないですが院内で薬を出す場合、薬の在庫を確保しなければならないので、その分の運転資金も必要となってきます。 |
なるべく手元にキャッシュを残しておく。
短期・長期借り入れ、リースをうまく取り入れて、使い分ける必要があります。リース会社によっても多少金利が違いますので何社か見比べた方がいいですね。
また、こちらの要望をある程度聞いてくれるリース会社とそうでない堅いリース会社があります。
金融機関へ融資申し込みをする際、その金融機関の担当者に得してもらえる事業計画書を作っていかなければなりません。
そのためにも事業計画書の作り方にもそれなりの工夫が必要となります。